京都市は上京区のお宅にて立雛人形を買い取らせていただきました。

立雛の起源は平安時代にまでさかのぼるともいわれています。

江戸時代中期享保年間(1716~1735)から続く、御所人形制作を家業とする家筋、伊東家の立雛は「木彫法」と「一閑張法」を組み合わせて作られています。

頭部の素材は現在の大多数の人形の素材である「焼き物」や「石膏」などとは違い、30年以上乾燥させた「桐の木」を使用し、「木彫法」にて制作されています 。胴体の部分には和紙の「一閑張法」を用います。伊東家ではこの「一閑張法」を胴体の十分な強度を保つための、また袴のなめらかな曲線を出すための最良の方法と考えています。衣装には主に京都の西陣産や室町産の金襴地を使用します。多くは能衣装や袱紗などに用いられる華やかなものを選びますが、時には大胆な色合いのものやモダンな柄のものを使うこともあります。その伝承された技によって生み出される作品は、伝統的な意匠のものから現代風なデザインのものまで多岐にわたり、その魅力は大きな広がりを見せています。本品は12世伊東久重によって製作された素朴な愛らしさが魅力の御立雛です。

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We visited Kamigyo district of Kyoto City and purchased a set of standing Hina dolls.

The Ito Family has a long tradition of creating classical dolls with a unique method of carving paulownia wood. The first Ito Hisashige was appointed to the position of Court Doll Maker by Emperor Gosakuramachi (後桜町天皇) in 1767. This long unbroken line has continued in this position, making some of Japan’s finest Ningyo (人形 doll) for 12 generations.

This Otachihina doll (御立雛 Standing Hina doll) was made by 12th Hisashige Ito (1944-).