京都市は上京区のお宅にて巻物を買い取らせていただきました。

こちら「奥の細道図巻」は与謝蕪村晩年(1778~1779年)の傑作とされる作品で、蕪村門下の最長老・春泥舎黒柳召波の子、維駒のために描いたもので上下二巻からなります。松尾芭蕉(1644年~1694年)の「奥の細道」の本文を書写し、それに蕪村が俳画を新たに描き加えられ、末尾には蕪村の奥書と蕪村門人月渓(村松呉春)の真蹟証詞があり、国の重要文化財に指定されています。

自身も松尾芭蕉、小林一茶と並び称される江戸俳諧の巨匠の一人であり、また俳画の創始者でもある蕪村ですが、偉大な先人である芭蕉に大きな憧れを抱いていたといわれています。

それは松尾芭蕉の「奥の細道」へと結実した行脚生活に憧れてその足跡を辿り、僧の姿に身を変えて東北地方を周遊したほどです。

その旅の記録は1744年に手記「歳旦帳」として出版しその際に初めて蕪村を号しました。本図巻はその手記から実に30年以上を経て書かれたものですが、憧れの芭蕉の俳句が喚起するイメージに酔いしれ、かつての旅の記憶、景色を思い浮かべながら描かれたであろう俳画の味わいは蕪村の他には決して出せるものではなかったでしょう。

こちらの複製は1967年に200組限定で発行された貴重なものです。

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We visited Kamigyo district of Kyoto City and purchased a scroll.

This is a limited edition of  Matsuo Bashō (松尾芭蕉 1644–1694)’s famous diary Oku no Hosomichi (奥の細道 “Narrow road to/of the interior”) with illustrating pictures drawn by Yosa Buson (与謝蕪村 1716–1784).

Matsuo Bashō (松尾芭蕉 1644–1694) was the most famous poet of the Edo period in Japan. During his lifetime, Bashō was recognized for his works in the collaborative “haikai no renga” form (俳諧の連歌, comic linked verse); today, after centuries of commentary, he is recognized as the greatest master of haiku (then called hokku). Among his incredibly famous works, Oku no Hosomichi (奥の細道 “Narrow road to/of the interior”), translated alternately as The Narrow Road to the Deep North and The Narrow Road to the Interior, is considered one of the major texts of classical Japanese literature.

Considered among the greatest poets of the Edo Period himself, Yosa Buson followed in the footsteps of his idol, Matsuo Bashō, traveled through the wilds of northern Honshū (本州) that inspired Bashō’s Oku no Hosomichi..