京都市は上京区のお宅にて水墨山水画を買い取らせていただきました。

こちらには巧藝画という複製技術がなされいます。大正初期に近代日本画壇の巨匠である横山大観の提唱から大塚巧藝新社によって創始された複製技術です。巧藝画の特徴は材質や材料を原画と同じものを使用し、特殊美術印刷を行い、さらに熟練の絵師が顔料や墨で手彩色を施すことにあります。原画が絹地に描かれたものは巧藝画も同じ絹地へ印刷し、紙に描かれたものは同じ紙質の紙へ印刷するので、原画の色彩も味わいもそのまま再現されるのです。

その最初の試作品は同画伯の「山四趣」春・夏・秋・冬四図でしたが、これが初めて発表されたときは、原画と巧藝画が比較展示され、鑑識眼の鋭い専門家たちでさえ真偽の判断のできない精巧なものだったといわれています。

そのような特別な技術で再現されるにふさわしいのが本品、水墨画の大家、雪舟等楊(せっしゅうとうよう1420年~1506年)の国宝にも指定されている「秋冬山水画」の「冬景」です。オーバーハングする断崖の力強い輪郭線、冬枯れの樹木がきびしい寒さを感じさせます。

 

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About 100 years ago, Otsuka Kogei Sya (大塚巧藝新社) founder Otsuka Minoru started utilizing the photoengraving and printing techniques by Japanese painting master artist Yokoyama Taikan (横山大観), who advocated Kougeiga(巧藝画 Master Art Painting)printing.

Kougeiga printing uses the same material as original, from the type of paper to ink, with special photomechanical printing technique and skilled crafts professional giving hand-colored with pigment ink and finishing each piece carefully.

Printed with such top notch technique is this Suiboku Painting (水墨画 Ink wash painting) by the legendary Sesshū Tōyō (雪舟等楊1420~1506), which is designated as National Treasure of Japan.