大阪府は大東市のお宅にて江戸後期の扁額(へんがく)を買い取らせていただきました。

扁額とは建物の内外や門・鳥居などの高い位置に通常はその建物の名前を記して掲げられる額のことです。本品は出雲松江藩の第7代藩主であり、江戸時代の代表的茶人の一人として号の不昧(ふまい)でも知られる松平治郷(まつだいら・はるさと)による茶室の扁額となります。

政治家としての治郷は財政再建の功績がある一方で趣味の茶器に散財するなど決して高い評価ではありませんでしたが、茶人としての才能は一流であり、石州流を学んだ後に自ら不昧流を建てます。この他に茶の湯につきものの和菓子についても、治郷が茶人として活躍するに伴い、松江城下では銘品と呼ばれるようになるものが数多く生まれました。松江地方では煎茶道が発達し、治郷の収集した茶器の銘品・銘菓(山川・若草など)は「不昧公御好み」として現在にも伝えられ、松江市が今もって文化の街として評される礎となりました。

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We visited Daito city of Osaka prefecture and purchased this hengaku from the mid-Edo period.

Hengaku(扁額)is a plaque carved with the names of buildings and hung from the eaves of gates or doors. This custom probably began in China during the Qin dynasty. This piece is inscribed by Matsudaira Harusato.

Matsudaira Harusato (松平治郷, 1751–1818) was a Japanese daimyo (the powerful feudal lords) of the mid-Edo period, who ruled the Matsue Domain (Today’s Shimane prefecture).

He was renowned as a tea master, under the name Matsudaira Fumai (松平不昧).